骨が弱くなる・脆く(もろく)なる

医療・看護・療育

骨が弱くなる・脆く(もろく)なる

よく老化などによって骨が弱くなる・脆くなる、と耳にするが

骨が脆くなるとはどういう事なのか?

その原因・要因を見てみましょう

原因・要因

運動不足

運動を伴わない仕事や日常で極端に動かないなどの場合、
骨からカルシウムが溶けやすい状態となり、骨は脆くなります
逆に適度な運動をすると、骨に適当な負荷がかかることにより、骨細胞の密度が上がると言われています
1日1000歩からでも歩く、適度に家事や片付けなどを行うなどいうところからでも毎日動く事を心がけていきましょう

閉経によるもの

女性ホルモンのエストロゲンは骨の密度を維持する作用があるため、閉経により、ホルモンの分泌が減少することにより、骨代謝バランスが崩れ、急激に骨吸収が進み骨が脆くなるとされています

加齢によるもの

加齢に伴い、骨代謝バランスが崩れることによって骨が脆くなります

カルシウム不足

日本人の食事摂取基準(2020年版)では、カルシウムの1日推奨量を
18〜29歳 男性 800mg      18〜74歳 女性 650mg
30〜74歳 男性 750mg      18〜74歳 女性 650mg
75歳以上  男性 700mg

としていますが、日本人の場合は500mgほどしか取れていないと言われており、
日常の食生活の中で意識的にカルシウムの富む食品摂取をしていかなくては、必要量に摂取は困難と考えられます

カルシウムはタンパク質と結合して吸収されるので、合わせて一緒にとりたい食品です

また、リン酸塩はカルシウムの吸収を阻害するので、注意しておく必要があります

ビタミン不足

ビタミンCはコラーゲンの形成に関与しており、コラーゲンは骨に多く含まれているので、ビタミンCの摂取も大切です
また、ビタミンDはカルシウムを消化器官(腸管や腎臓など)からの吸収を促す作用があります
そのため、せっかく摂取したカルシウムもこれらのビタミン不足が原因で十分に吸収できないこともあるので注意しましょう

病気によるもの

骨そのものに関する病気の他に、リウマチにより骨が脆くなったり、肝臓・腎臓の機能低下などの病気によっても骨代謝の影響が起こることで骨が脆くなります
また、ステロイドの内服により、骨形成細胞に障害を起こすこともあります

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